竹刀について

 こんにちは。管理人です。

 剣道を始めて最初に手にする道具と言えば、竹刀ですね。そこで今回は、竹刀についてお話をします。

 竹刀は、学年と男女で長さ、重さ、太さが決められています。以下がその一覧です。


小学生以下…三尺六寸(読み方例:さぶろく、さんろく)(111cm)以下、

      重量・先革径の規定なし

中学生男子…三尺七寸(読み方例:さぶしち、さぶなな)(114cm)以下、 

      重量440g以上、先革径25mm以上

中学生女子…三尺七寸(読み方例:さぶしち、さぶなな)(114cm)以下、

      重量400g以上、先革径24mm以上

高校生男子…三尺八寸(読み方例:さぶはち、さんぱち)(117cm)以下、

      重量480g以上、先革径26mm以上

高校生女子…三尺八寸(読み方例:さぶはち、さんぱち)(117cm)以下、

      重量420g以上、先革径25mm以上

大学生・一般男子…三尺九寸(読み方例:さぶく)(120cm)以下、

      重量510g以上、先革径26mm以上

大学生・一般男子女子…三尺九寸(読み方例:さぶく)(120cm)以下、

      重量440g以上、先革径25mm以上


 見ておわかりの通り、長さは尺貫法で表記されています。

 二尺八寸(読み方例:にっぱち)(87㎝)のように、三尺六寸より短い竹刀もあり、小学生以下は自分の体格に合わせた竹刀を選ぶことになります。目安は床から肩と脇の下の中間あたりの長さが良いとされています。

 一方、中学生以上は長さが規定されていますが、全て“~以下”となっていますね。つまり、短い分には良いのです。しかし、あまり短いと重量の規定を満たせなくなってしまう可能性があります。

 重量は、完成品(鍔と鍔止めは除く)の乾燥重量ですので、皮部分を濡らしたり、竹刀の中に詰め物などをして重くしたりは出来ません。ちなみに鍔も、直径が9cm以下と決まっています。

 では、重量をクリアしていたら、長いのと短いのでは、どちらが有利か?

 これは、一概にはどちらとは言えません。長いとそれだけリーチが伸びるので、遠くから打てます。相手が届かない距離から自分が打てたら、これは有利ですよね。逆に、面返し胴等の応じ技を打つ時は、短い竹刀の方がコンパクトに振れるので有利です。

 ちなみに、上記の一覧表は一刀の場合の規定です。二刀の場合も大刀と小刀でそれぞれ長さや重さが決まっています。ここでは割愛しますが、一刀の竹刀よりも短く軽いです。

 また、同じ重さでも重心の位置が手元に近い胴張り型(実践型)や、逆に剣先に重さを感じる古刀型などがあります。それ以外でも柄部分が小判型や八角型の物等、また材料の竹の違いやカーボン製の竹刀もあります。

 このように、一言で竹刀と言っても実に様々なものがあるので、上達して自分の剣風が掴めてきたら、自分に合った特徴の物を選べばよいと思います。ちなみに管理人は、竹刀にこだわるほど上達していないと思うので、標準型(一般型、普及型)でコスパ重視の物を使っています(^_^;)

 公式戦では事前に竹刀の計測を行ないますが、市民大会レベルではありませんし、普段の稽古でもそれほど気にすることはありません。しかし、一般の女性用と男性用では重さが70gも違うので、特に初心者の女性が男性用の竹刀を使うのは疲れると思います。

 剣知会では、なるべくみなさんの学年や性別に合った竹刀をご用意したいと思いますので、レンタルを希望される方は1週間前までにご連絡ください。

 それでは、稽古会でお待ちしております。

 稽古会の日程は、こちら。

剣知会

剣道には、交剣知愛(こうけんちあい)という言葉があります。これは剣道を通じて互いの理解を深め、人間的な向上をはかるという意味です。そして、あの人ともう一度稽古や試合をしてみたいと思うこと、またそう思われる人間になるよう稽古に励みなさいという意味です。  剣知会は、障がいのあるなしにかかわらず、一緒に稽古に励むことで理解、尊重し合いながら、互いの成長を喜び合うことを目的とした、剣道の団体です。